STAD言語障害スクリーニング スクリーニングに苦慮するすべての言語聴覚士へ

STADの研究|標準化

特に私が最も信頼している3編の論文をご紹介したいと思います。下記の三つを読めば、世界の言語障害スクリーニングテストの情勢や、テスト精度の分析がなぜ必要なのか?といったことがお分かり頂けるでしょう。


一つ目は、1987年、実に今から20年以上もの昔に掲載された論文です。

タイトル:The Frenchay Aphasia Screening Test: a short, simple test for aphasia appropriate for non-spelcialists.

著者: Enderby PM, Wood VA, Wade DT, Hewer RL. 
出典:Int Rehabil Med. 1987;8(4):166-70.

Pub Med のリンクを貼っておきます  


「FAST」という失語症スクリーニング検査における、信頼性(検査者内/検査者間)・妥当性(基準関連妥当性)が検討されています。とても緻密に研究計画が練られていて、テストの開発において私も非常に参考にしています。数ある言語障害スクリーニング検査の報告の中でも、古くからテスト精度に関する定量的な分析が行われており、海外では最も有名な検査の一つのようです。後に示すスクリーニングテストのレビューでも非常に高い評価を受けています。
この後、別の著者らによってFASTの追試が行われています。追試では、健常ノルムや、FASTと他のスクリーニング検査の比較などの検討が行われています。

二つ目は、意味・音韻・文法の3領域からなる失語症スクリーニングテストです。

タイトル:Linguistic deficits in the acute phase of stroke.

著者:Doesborgh SJ, van de Sandt-Koenderman WM, Dippel DW, van Harskamp F, Koudstaal PJ, Visch-Brink EG.
出典:J Neurol. 2003 Aug;250(8):977-82.


信頼性の分析は行われておりませんが、臨床的評価を基準とした場合の妥当性、特にROC曲線に注目し分析が行われています。失語症のスクリーニングには単一の領域のものが多いですが、このテストは複数の領域が設けられています。STADでも複数の領域の検査を設定している為、他の検査にはない特徴として、分析の参考にしています。「Screeling」というテストですが、screeningと韻を踏んでいるのでしょうか(ダジャレ?(笑))

最後は、Salterらが2006年に発表した、失語症スクリーニングテストのレビューです。

タイトル:Identification of aphasia post stroke: a review of screening assessment tools.

著者:Salter K, Jutai J, Foley N, Hellings C, Teasell R.
出典:Brain Inj. 2006 Jun;20(6):559-68.


海外の失語症スクリーニングテストAASP、FAST、MAST、ASE、Screeling、UASの各テストで行われた信頼性・妥当性等の精度分析が比較されています。各検査で行われた、信頼性・妥当性の検討の種類と、その一致性係数などが示されています。海外ではスクリーニングといえども、多くのテストで精度分析が行われていることが分かります。因みに、論文の末尾には、施行/採点方法の説明が不十分で、精度分析が行われないスクリーニングテストが実名を挙げて列挙されていて、スクリーニングを科学する必要性について暗示されています。ぜひ原文のdiscussionの末尾を読んで下さい。

海外では、古くから多くの検討がなされていることが分かります。

スクリーニングの研究

STADが世の中のお役に立てる日を夢見て


標準化されたテスト、共通するフォーマットがある利点として次の3点が考えられます。
 1|基準があるため解釈が可能
 2|新人STにとって易しい
 3|施設間や、臨床家間において情報を共有し得る

その役割をSTADが担えたらとても嬉しく思います。
必ず、世の中の役に立つような、そういう日が、きっと来るように、

STADの標準化

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主な履歴

2016年6月

STADセミナー全国開催

 東京:6月26日

 被災地支援セミナー

 熊本:6月19日

 大阪:6月12日

 

2016年3月27日

STADセミナーⅡ(東京)開催

 

2016年2月21日

STADセミナー開催

東京国際フォーラム

 

2016年10月25日

STADセミナー開催

 

2015年8月8日

第18回認知神経心理研究会発表「A study of the ScreeningTest for Aphasia and Dysarthria(STAD)

 

2015年6月7日

母校のニュースレター執筆

「未来の言語聴覚士へ」

 

2015年4月30日

招待講演:第22回脳機能とリハビリテーション研究会「標準失語症検査(SLTA)の基礎と実践」

 

2015年3月25日

千葉大学大学院(修士課程)卒業

 

2014年11月22日

 

ASHA学会(フロリダ)発表

ASHA学会発表

2014年8月24日

第17回認知神経心理研究会発表(岡山)

 

2014年4月20日

第21回脳機能とリハビリテーション研究会学術集会「優秀発表賞受賞」

 

2013年3月10日

STADホームページ開設